Friday, October 27, 2006

第2回GTD徹底研究会に参加した

ITmedia Biz.IDの第2回GTD徹底研究会に参加してきました。

久しぶりの新幹線では、静岡駅停車中に
  「あぁ、昨日ここで事故が...」
といろいろと思ったり、車内のビジネスマン達を見渡して
  「みんな(スーツ)黒いなぁ」
と漠然と思ったり…。
本当は『ストレスフリーの仕事術』を車内で読み終えたかったんだけど、
  「新幹線ってこんなに揺れたっけ?」
と思うくらいの揺れにやや酔ってしまい、あまり集中して読み進めることができず...。

これまた久しぶりの東京駅や銀座をうろうろしてたら、あっという間に19時に。
歩き疲れて
  「ちょっと眠くなってきたかも...」
なんて思いつつ、ITmediaさんへ。

「辰という部屋になります」と案内されると、ほとんど席が埋まっている状態。
室内はシーンとしていて、
  「遅刻した!?」
と思わず時計を確認してしまった。


定刻通りにスタートし、まずは自己紹介から。
男性ばかりだったのと、SEさんとかIT系のお仕事の方が多くて
  「来て良かったのかな?」
とドギマギしました。
--関係ないけど、ほぼ日手帳ユーザーさんが何人かいて、早く自分の手元にも届かないかなぁと思った。

初めて見た百式の田口さんは、想像していたよりも理系っぽい雰囲気の方でした。
--「誰かに雰囲気が似ているなぁ」とずっと思っているけど、未だその答えは得られず...。



まず、この研究会のスケジュールの説明。
GTDのステップに関しての簡単な説明を聞く。
そして、step 1でやる「頭の中にあることを書き出す」時に注意しなくちゃいけない
  • 最低90分
  • プライベートと仕事は分けない
  • 箇条書きにする=階層化しない
  • 「~したい」ということ全てを書き出す
これらのポイントを教えてもらって、いよいよスタート。

これまで「やってみよう」と思っていても、現実を目の当たりにするのがなんとなく怖くて
なかなかできなかった「頭の中にあることを書き出す」という作業。
それなのに、「スタート」の合図と共にスラスラと書き始めることができた。
書きながら「あれも」「これも」と頭の中に浮かんでくるのに、
頭の中に浮かぶペースよりも、紙に書くペースの方が遅いから
書いているうちに
  「アレ?さっき浮かんだことはなんだっけ??」
と思うことがしばしば。
デビッド・アレンさんが「信頼できるツールに任せなさい」と繰り返している訳が実感できた気がする。
たった数十秒前に頭をよぎったことが覚えていられないんだもの、
それをずっと頭の中にだけ保管しておくことは無理な話だよなぁ、と思う。

途中で田口さんがトリガーリストを配ってくれたのだが、
それを目で追っているうちに関連のない「気になっていること」が同時に複数浮かんできて、
また
  「アレ?なんだっけ??」
となったり。
漢字が思い出せなかったり、言葉が出てこなくて手が止まったりはしたけれど、
  「90分、なげー。もう出てこないよ!!」
ということはなかったなぁ。

もっともそれは、前半で
・○○の企画書を完成させる
と書いていたことの具体的な内容を後半で書いていたり、
・○○についてblogで記録する
みたいなことも書いていたせいかもしれない...。


90分のstep 1終了後に、step 2のフォルダ分け作業を10分程度やったんだけど...。
私はこっちが難しかったです。
step 1で、
  特に締め切りはないけれどやらなくちゃいけないこと、それもナルハヤで!!
と思いつつ、逃げ続けている仕事のことから書き始めちゃったから、
「1週間以内にやる必要があるか?」と自問すると、どうしてもYESになってしまう。
そして「プロジェクト」フォルダに次々に書き写すことに...。

・やりたいこと
・やるべきこと
・やれること
の基準がごちゃ混ぜになっている状態で分類しようとしたのが悪かったのかもしれない。
GTDのメリットに「正しい優先順位をつけられる」があるけど、
step 2が深く関わっているのかなぁと思う。

田口さんに質問して「ちょっとでも手をつけるのかどうか」とアドバイスもらって感じたこと。
ずっと手付かずになっていて、常に頭の片隅に存在し続け、だんだん嫌な存在になっていることを、
ほんの少しだけ--例えそれが1%程度のことでも--進めることができれば気持ちいいだろうなぁと思う。
いつまでも避けているから、自分の中でそのタスクがどんどん大きな負債のように感じ始めてしまって余計にやりたくなくなっているだけなんだろう。
ちょっと考え方を変えて、全部じゃなくてもとりあえず...って手をつけることができれば
  「なぁんだ、意外と簡単じゃん」
と感じて、スイスイ進められるのではなかろうか。
実際、これまでの仕事でも納期に迫られて手をつけると楽しくなって...ということは何度もあるし。

プロジェクトを完了させれば達成感を味わうことができる。
でも、完了までにはアレもしなきゃ、コレもしなきゃ、と思うと気分が重くなってなかなか手がつけられない。
一方で、達成感ってプロジェクトが完了した時にしか味わえないものでもないんだよなぁ。
プロジェクト全体で考えるからやることがたくさんあるように思うだけで、
プロジェクトを構成する複数のタスクを細分化して、
その小さなタスクをひとつ潰すだけでも、達成感は味わえるハズ。
  「明日は早起きしてみよう」
と思って、実際に早起きできただけで、その日一日がなんだか気分がよくなるように...。


GTDのフローが優れていると言われるのはそういうことなのかもしれない。
気になっていることを書き出して、大きな存在になってしまったものを細分化し、小さなタスクをこなしていきながら連続して達成感を感じることで、気分が良くなり新たなアイディアが浮かびやすくなるんじゃなかろうか。

この研究会に参加したことで、「気になっていることリスト」を作成できた。
研究会はきっかけであり、ほんの少し背中を押してくれただけ。
GTDのワークフローを実践するというのは、そんなきっかけや背中を押す力を
外的要因ではなく自分で自分に与えてみるってことだと感じた。

...ということで、引き続きstep 2の作業を進めようと思う。

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